八王子は織物の町、と言われて数十年。
現在、織物を行っている会社はまだあります。でも今回廃業になってしまった会社さま。
時代の流れをキャッチして、素晴らしい織物を営んでいた会社さま。廃業されたニュースはとても残念であり、悲しい出来事でした。
そのことを書かれた記事を読み、またまた胸が痛くなりました。
『いいものを作ることと儲かることは違う』
そうだなあ、と私も以前から思っていたのですが、改めてそう感じました。
世の中は、必ずしもそうではないけど、よいものであれば儲かるなんてことはない。よいサービスだから儲かるということもない。
価格競争にさらされながら、二極化するエンドユーザーさんのニーズの中で、数で勝負、値段で勝負、そんな会社はたくさんある。
ものの価値とはどこにあるのだろうか、と考えさせられる。
お客様は何を見て価値を判断しているのだろう。
織物とITとは一見違って見えるけど、やっていることは同じものづくり。
いつも思う。
零細企業の当社は安さや数ではなかなか勝負できないのだ。
目に見えることと見えないこと。
見えないことこそ見えるようにして、その未知数である価値を伝えたいと思う。
でもまだまだその術が私にはない。
もっと積んで積んでいかないと。
またいつか素敵な織物に会える日がくることを信じ、頑張りたいと思いました。