銀河鉄道の夜と私

なんだか今日は宮沢賢治の『銀河鉄道の夜』の一節が思い出されてならなかった。

思い出された一節はさそりが死んだ時の話。
さそりはいたちに追いかけられて井戸に落ちた時…
さそりは己をこんな風に思う。

なぜ自分はいたちに体をくれてやらなかったのか
そしてそんなむなしい命を捨てない自分を神様に、
今度はみんなの幸せのために自分の体を使ってください
と祈った。

そしてさそりは真っ赤な美しい火になって、今も燃えて夜の闇を照らしている

という一節。

ちょっと違うのだけど、
毎日毎日、多くの邪念、様々な欲望や煩悩にさいなまれ、自分の進みたい道や自分自身さえ見失うことがある。
なんて自分はちっぽけで、なんて虚しくて、なんて弱いんだろうって思う。

だから人間なんだろと思うけど、なんとなくこの銀河鉄道の感覚が頭をよぎった1日だった。
夜空に赤く光るさそり座(アンタレスだったかな?)は、そういうわけなんだよね。。。
八王子のサイエンスドームでも見ることができる。とっても神秘的な感じで、思わずその世界に引き寄せられる素敵な夜空です。

なんて物思いにふけていたらこんな時間。
なかなかパンフレットのデザインがひらめかない。
今日もまだ終われそうにない。とほほ(苦笑)。