土曜日の会社

前にも書いたことがあるけど、お休みの日の会社が私は好き。
なんていうか、色んなことが整理できたり、つまりは自分と向き合うことができるから。

今週は月曜日の入社式に始まり、常より一層、考えさせられることの多い1週間だった。
あらためて、私はどんな会社にしていきたいのか…と自分の会社について考えた。

私がこうしていきたいと考えている会社は
1つ目 「社員が定年までいきいき働ける会社」
その「いきいき働ける」というのは、各自の意思をもった仕事ができることなのではないかと考えていて、そのような環境を作りたいとずっと思ってやってきている。
2つ目 「人の役に立つ会社」
社会で仕事をやらせていただくなら、やはり人の役に立ちたい。
3つ目 「退屈じゃない会社」
当社ほどの小さな会社だからこそ、楽しいと思うことに挑戦したい。
でもまだまだ理想にはほど遠い。

私たちの仕事は規模が大きなものは、客先常駐で作業を行う。
当社ぐらいの規模だと増員もそれほど簡単にはできず、中堅どころのIT企業に絶対に負けてしまう。
そんなことをずっと考えていて、なんとか自分たちの独自のサービスをしたいと思い、常駐の仕事とあわせてエンドユーザさまから受注できるようにと仕事をしている。

そしてもう1つ感じることが、派遣形態や常駐請負の中で、エンジニアが自分の意思を発揮できる確率はそれなりに低いと思う。

もっと新しいやり方、もっと保守性がいいやり方、色んな技術があるけれども
そうした各自がもっている技術や経験を認めてもらえたりしてこそ
そして、そのことでお客様に喜んでもらえてこそ
エンジニアとして仕事をしてよかったと思えるのではないか、と考えるようになって、なんとかそうした会社に近づきたいと考えている。

ただ、独自のサービスなり、自分たちの力で食べていく道はいばらの道でもある。
仕事としてのやりがいはあるけれど、そこまでの道のりは長いし、それだけのアイディアなり技術なりを身につけることも大変だし、資金繰りなど思っても大変だ。
でも、私はその道がなければ、国内のIT企業として生き残れないと考えているから、なんとか…と思っているけど、どれだけの社員がそのいばらの道を一緒に歩いてくれるのか。我慢もしてもらうことだってたくさんあると思う。
だけど、私は信じているし祈っている。

今回新入社員を採用した理由は、先輩社員の成長と一緒に歩いてくれる人がほしいから。

新人くんにしてみたら、今はさっぱりわけがわからないと思うのだが
私たちはただのWEB屋とかではなくて、しっかりとした技術をもったエンジニア集団なのだ。
言われたことだけをやっている会社ではなくて、お客様にとってよいと思うことを(場合によってお金にならないことがあっても)提案していく会社なのだ。
似たようなIT会社はたくさんあるけど、違う存在でありたいし違うと思っている。
そして、上記のような会社になるために、社員のみんなと力をあわせて努力していきたいと考えている会社なのだ。

今は社内にいる人は少ないけど、いつか社内にいる人数も多くなり
私たちがおつきあいさせていただいているお客様が元気になり仕事が増え
私たちが考えたサービスなどを使ってもらえる人も多くなって、海外でも使ってもらえて。
そんな会社になれたらって考えている。

夢だけど、いつかみんなとそうなりたい。

私たちはある特定の業務に特化しているわけではないので、そこが弱いところではある。
でも逆に、特化していないなら、これから何かに特化してもいいし、色んなことを試していければよいと思っている。

どんな会社になりたいのですか?
と聞かれて、今私が答えることができることはこんなところです。
社員のみんなに伝わっていると嬉しい。