私の税理士さん

こんにちは。
今日は忘れたくないことがあるので、それをブログに書くことにしました。
私の税理士さんのことです。

私の担当の税理士さんは、私が社長になった時に出会って以来、ずっと面倒を見てくれていました。
歳上で肝っ玉かあちゃんという言葉のままのような人でした。
その税理士さんがコロナで突然他界してしまいました。

私は今から18年前の2003年に父から交代し社長になった時に出会いました。
それまで私は家で子育てしていて働いてなく、さらにはITとは無縁すぎる人間だったので本当に本当に無知でした。

当時私の会社は…会社がありませんでした。
でも社員のみんなはお客様の常駐先で働いてくれていました。
税理士さんは私に言いました。
お客様がいるならなんとかなるから、一緒に頑張ろう。

今でこそ仲間や知り合いなどいるものの、当時は本当にひとりぼっちでした。
知り合いも誰もいませんでした。
税理士さんは私のたったひとりの頼りになる人でした。
私はほぼ毎日税理士さんのところに行き、今までの誤りを正したりする取り組みをし、いい会社にしたいと思ってやってきました。

会社がないことをくよくよしていると、「ないものはないんだからいいじゃない。これから持てばいいだけのこと。いちいち気にしない。」といつも言いました。

当時私はパソコンも触ったことがなかったので、社員のみんなに色々教えてもらいました。
会社がなかったから第三金曜日は品川の居酒屋の個室を借りて全員で集まって話して過ごしました。

私は決算書の読み方もわからなかったので、簿記を勉強し税理士さんにも教えてもらい会社のことがわかるようになってきました。
そうやっていろんなことを税理士さんと学んできました。

なんでも知っていて、私がわからなくて質問するとほぼなんでも答えてくれました。
困って相談するといつも「なんとかなる」と言われました。
「どうせそんな考え込んだってなるようにしかならないんだから、どうにかなる、大丈夫と思ってなんでもしなくちゃダメ」と言われました。
辛いことがあると「早く寝て忘れる」と言われました。
そんな感じでなんとかやってきました。

私は税理士さんと出会って、
知恵や知識というものは、人や会社を救うことを知りました。
お金では買えない尊いものだということを知りました。

知っていたから救われたこと。
知らなかったら終わってしまっていたこと。

人や会社を救うのはもちろんお金もあるけど、お金だけでは救えないことがあることを知りました。
だから私は目に見えないモノやコトにある価値を見出せる人になりたいと思うし、私自身もお金で人を救えなくても、私の持っている何かで人を幸せにできたらと考えるようになりました。

それから私はご縁をいただき事務所を借りることができるようになり、今こうして苦楽を共にする社員のみんな、お客様。そしてともに仕事をし新しいことに挑戦するパートナーに恵まれるまでになりました。

それもこれも
貴方がいなかったら、今はありませんでした。

つい先日も急な仕事をお願いしてやってもらって、私の会社はまた元気に頑張ることができるようになりました。

この18年間、何にも知らない私にたくさんのことを教えてくれました。
本当に本当にありがとうございます。
感謝の言葉がありません。

ついこの前も、アレルギーがあるから私はワクチンは受けられないんだけど大丈夫よーって笑って話していました…

貴方に助けてもらった人は私だけでなくたくさんいると思います。
どうかゆっくりやすんでください。
そしてこれからも、遠くから見守っていてください。

貴方と過ごしたことを残しておきたくて書きました。
心からありがとうございました。
これからも頑張ります。